ジストニアについて
ジストニアとは、意志によらない自分では制御できない運動(不随意運動)の一つで、筋肉の収縮により生じます。また、斜頸・顔面痙攣などで意志による運動を妨げることもあります。
ジストニアの原因
原因としては、私たちの脳の大脳基底核(随意に運動を開始し、不随意運動を抑制)・視床(筋肉の情報を大脳皮質とやり取り)・小脳(全身の動きの調整、バランス維持)・大脳皮質(大脳の外側、言語・感覚を作用)の過剰な活動によりおこります。
ジストニアの種類
1、遺伝性によるもの(1次性)
2、他の病気または薬剤(2次性)があります。
2については抗精神病薬や吐き気を緩和させるものの薬の一部にジストニアを引き起こすものがある。パーキンソンやウィルソン病などの疾患合併、頭部外傷や脳性麻痺など障害をきたしてジストニアになることもあります。
ジストニアは生じた筋肉の収縮が数分、数時間続くことにより体のゆがみが起こりますが、
1、一つの部位(局所性ジストニア)
2、隣接する2つ以上の部位(分節性ジストニア)
3、隣接しない2つ以上の部位(多巣性ジストニア)
4、体幹に加えて2つの異なる部位(全身性ジストニア)
があげられます。1は20・30代に多く早く発生することが多くあります。
ジストニアの症状について
局所性では、字を書くときに手がこわばる書痙や楽器など演奏する時の反復によりこわばるなど(職業性ジストニア)反復運動・動作をすることで発症しやすいと言われています。
全身性だと体が大きく曲がったり反ったりなど広範囲で症状が起こることを言います。
ほかの具体的な症状に、
- ・目があけづらい(眼瞼痙攣)
- ・声が出しづらい(痙攣性発声障害)
- ・食いしばって口が開かない(口頸部ジストニア)
などがあります。
当院での治療
ジストニアは基本的に筋肉の緊張により起こることが多いため、状態によって鍼を打つところを決めていきます。
特にジストニアは斜頸、上肢の緊張が多く起こることがあり、頸周りの施術が多い。頸だけでなく、背部や上肢との経絡の流れをみて鍼をしていくことが多いです。
主要点:天柱、肩井、肝兪、腎兪、膏盲、曲池、手三里、外関、天容
一例しては、天柱―肩井、膏肓―曲池、外関―天容に鍼通電を10~15分ほど行い、筋緊張の緩和を図ります。1週間に2、3回鍼治療を行い、期間は3か月~6ヶ月ほどしていくことが多いです。
結果として、自覚的には筋緊張の低下、頸の位置が正常値になったような感覚があるようです。他覚的には胸鎖乳突筋、僧帽筋の緊張緩和を触診で判断します。
鍼灸治療と併用ではスーパーライザー(近赤外線治療)があります。頸の星状神経節にレーザーを当てて、自律神経の働きを司る脳の視床下部に刺激が伝わり、血流を促進させ、交感神経の緊張緩和につなげます。
ジストニアでお悩みなら当院にお任せください
ジストニアでお悩みならひまわり鍼灸整骨院にお任せ下さい。
ジストニアでは脳の異常により筋緊張が進んでいくため、鍼灸治療では筋肉にアプローチしながら継続的に筋緊張の緩和につなげます。鍼の刺激だけでなく温めることやほぐすことで体を動かすのを助けます。
ひまわり鍼灸整骨院では、症状のご説明や患者様お一人お一人に合わせた施術を行います。皆様のご来院心よりお待ちしております。